ATS-mini radio を中国の通販で購入しました。80mm✕35mm程度の小さなラジオです。筐体は3Dプリンターで作ってあるようです。小さいのですが結構FMはよく聴けます。ファームウエアは一般公開されていました。当初は 1.01のファームウエアが入っていました。今回 2.28 (2025-07-01)にファームウエアを更新しました。回路図も公開されているのでやる気になれば自由に製作できそうです。
前回はファームウエアを 2.27にしました。今回の 2.28ではファームウエアが2種類あったので少し戸惑いました。どちらを選ぶのかはESP-37-S3-WROOM-1のPSRAMの容量で選択するようです。2MBならQUAD、8 or 16MBならOctalを選択になります。以下ATM miniドキュメントより表を抜粋。

PSRAMの大きさは「setting」-「about」-「ダイヤル右2回」でも確認できます。FLASH:16M、PSRAM 8192kだったのでESP32-S3-WROOM-1-N16R8なのだとわかりました。また、本体を開けてESP32デバイスをルーペなどで直接拡大確認することも可能です。MCN16R8と記載されています。R8なのでPSRAMは8MBです。





私のファームウエア更新方法。ファームウエアを入手して解凍。フォルダーに移動し、esptool.exeを入手してフォルダーに入れます。flash.batをテキストエディタで以下の内容を入れて作成。flash.batをクリックすると更新が始まります。radioをUSBで接続してCOMの番号を調べてBATの入力欄に番号を入れる必要があります。WindowsのデバイスマネージャーでCOMを確認するとわかります。私の場合はCOM6だったので6を入力しました。ファームウエアの更新はすぐに終了しました。

BATのコードは以下のとおり。
@echo off
cls
color f0
echo -----------------------------
echo - Update tool ESP32 -
echo - Mini RX -
echo -----------------------------
echo.
echo Update instruction:
echo --------------------
echo.
echo.
echo.
echo 1. Know the COM-port of this radio.
echo.
echo 2. Connect USB-C cable and turn on the Mini RX.
echo.
echo.
echo Push a key.
pause >NUL
cls
echo Avaible COM-poorts:
chgport
echo.
set /p COM=Give COM-port number and push on ENTER :
esptool.exe --chip esp32-S3 --port COM%COM% --baud 115200 --before default_reset --after hard_reset write_flash -z --flash_mode dio --flash_freq 80m 0x00 ats-mini.ino.merged.bin
echo.
echo.
echo.
echo Upload done.
echo.
echo Push a key to close.
pause >NUL
ファームウエア更新中の画面のスクリーンショット(例)です。

ChromeなどWebサイトからファームウエアを更新することも可能です。注意は、アドレスを手動で設定する必要があります。https://espressif.github.io/esptool-js/
<ファームウエア圧縮ファイルに入っているファイル。>
CHANGELOG.md
各ファームウェアバージョンの新機能を説明したテキストファイルats-mini.ino.bootloader.bin
ブートローダー(アドレスは0x0
)ats-mini.ino.partitions.bin
パーティションテーブル(アドレスは0x8000
)ats-mini.ino.bin
ファームウェア自体(アドレスは0x10000
)ats-mini.ino.merged.bin
前の 3 つのファイルを 1 つに結合します (アドレスは0x0
)
普通は2番のブートローダー、3番のパーティションテーブル、4番のファームウエアの3つを使って更新します。
次の方法は5番目の結合されたファームウエアのみを使って更新します。(アドレスは 0x0
)
<ハードウエアの観察> 内部の部品配置 この機種は第2版の基板のようでホイップアンテナのインピーダンス整合のHi-Z対策による受信感度向上、ヘッドホンアンプ追加、バッテリーコネクタ追加の改良がされている。リセットボタンも追加されている。3Dプリントされている筐体にはAMNVOLTと赤色で印刷されている。

リチウム電池 800mmAh 603040

スピーカーは携帯電話用と思われる。1511も使用可能。

mini radio用スタンドの3DプリンターSTLデータが公開されていたのでプリントしてみました。少し角度が付くと見やすいです。左横に音を前に出すための空間があるので音も前に出て良く聞こえます。リンク先は以下。
printables.com/model/1314023-a-desk-stand-for-the-ats-mini-si4732-pocket-receiv

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